<地球スケッチ紀行 73> 2008年12月15日号

栄 華 の 都 イ ス フ ァ ハ ー ン (イラン)

「イランの真珠」ともいわれるイスファハーンは、あざやかな
青い精緻なタイル模様の尖塔が,ひときわ輝き,ぬけるような
空にそびえていた。世界最古の帝国の一つであったペルシャは,
異民族の支配の変遷を重ね,イスラム教支配の国となった。
16世紀、サファビィー朝の王、アッバース1世が,この地を
首都とし、エマーム広場を中心に、宮殿、寺院、バザール、橋、
街並など、静養でもまだ狭い広場や曲がりくねった道しかなか
った時代に左右対称の大通りなどを作り繁栄をもたらした。

 土を練り固めた小さなレンガを寄せ集めて巨大な建造物を作
る構造が脈々と受け継がれ真っすぐに積む方法と角度を変えて
アーチ形につむ方法が巧みにからみ合い、蜂の巣状の天井や籠
細工のような組み方がいたるところに見られる。

 シラーズから480kmほど,イラン高原をひた走る。断熱性
が高い分厚い壁に守られた住宅が,周りに同化しながら,地に
へばりつくように見えるだけである。しかし,内部空間は、矩
形の中庭があり、あふれる水としたたる緑のイメージを作り出
し、乾燥地にいることを忘れさせてくれるものであった。

 一年で一番夜の長い冬至の夜には、親戚や仲間が集まり,食
事をしたり,おしゃべりをする。又難解で神秘的なハーフェズ
の詩を使って占いを楽しんで過ごしたりもする。

 女性の衣裳チャドルは,半円形に仕立てられている。国籍,
信仰を問わず,公の場では毛と身体のラインを覆う衣服を着る
ことが義務付けられていて着用しないとモスクや宮殿などに入
ることができない。

 日差しが強く土埃の多い乾燥したイランでは,この布は日よ
け、埃よけの役割をしている。年配者にはチャドルは手軽で便
利な外出着となっている。軽やかに歩く女性の姿や身のこなし
は,地ても優雅に見えた。

081215_イラン

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