<地球スケッチ紀行 62> 2008年1月15日号

中 世 の 面 影 を 残 す 街 プ ラ ハ

 燃える夕陽に影を落とすプラハ城.刻々と変化するシルエッ
ト。全長510メートルのカレル橋の両欄干には30の聖人形
が並び,昼夜を問わず賑わい,華やかな中世の雰囲気に飲み込
まれる。

 プラハの旧市街にある時計塔は、9時から21時まで,毎正
時に仕掛け時計が動く。2つの天文時計で、上部は地球を中心
に惑星がまわる「天動説」。下部は12の星座。ニワトリが羽
ばたきをするのを合図に、キリストの12使徒が二手にわかれ
全員顔を出すと窓は閉じる。わずか30秒のことである。

 スメタナの交響詩「我が祖国」は、ボヘミアの森から湧き出
した清水に源を発し、オーストリアとの国境近くを東南に流れ
てきたヴォルダヴ川がくねくねと曲がりくねりながら北上し、
やがて大河となってうねうねと流れて行く様が表現されている。

 ヴォルダヴ川は、ボヘミア北部でエルベ川に合流し、そのま
まドイツに入ってドレスデン,ハンブルグを経て北海へと流れ
て行く。

 16世紀末,ハプスブルゲ家の王ルドルフ二世により、プラ
ハガ再び帝都となり、科学・芸術に関心をもつ王を慕い、ヨー
ロッパから多くの知識人がやってきて活躍した。ボヘミア音楽
・文学・美術・建築・映像・食文化と多彩な芸術の都といわれ
るようになった。

 チェコは,ヨーロッパの中央にあり、何世紀もの間,幾つも
の大きな戦争に巻き込まれながらも,歴史的な景観を今日まで
保ってきた。

 チェスキー・クルムロフの街は,川が町をぐるりと取り囲ん
でいる。「クルム」とは、ドイツ語で「曲がる」という意で,
S字の内側の旧市街の対岸に、プラハ城に次いでチェコで2番
目に大きいチェスキー・クルムルフ城が仰ぐようにそびえる岩
山の上にあった。

 街中のみやげもの店の軒端に,愛くるしい表情のガラス製
「こうのとり」が風にそよいだ。澄んだ風鈴の音が鳥のささやき
かと思わず聞き入った。

チェコ

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